応用文書処理 10-15回目 

課題:PCと高速ネット回線導入計画書

あなたはあるメーカーK社のS支店(従業員20名)の新入社員だと仮定します。 入社してみると。会社には古いパソコンが2台しかなく,インターネットは1台だけ100Mbpsの光ファイバを接続しているだけです。つい「新しいパソコンとより高速なネット回線を共用すれば,AI処理も使って、効率的に仕事ができるようになるのに」とつぶやくと, 支店長が「じゃあ,本社に説明するから計画書を作成してメールで送って。パソコンはとりあえず,8台ぐらいで。予算取れれば台数増やすから,台数に応じていくらぐらいかかるかわかるようにね!」と頼まれてしまいました。

作成するもの

  1. 費用が計算できるエクセルのブック:1年目と2年目以降の費用総額が簡単に算出できるもの。台数や価格の再入力にも対応したもの。
  2. 主な機器の仕様書をまとめたPDFファイル:メーカーのホームページから1ファイルで作成。
  3. 内容,費用,導入効果がわかるパワーポイントのスライド:8ページ以内

上記3つをZIP形式で圧縮(ファイル名は学生証番号)し,メールで送ること

下伊敷で一番パソコンに詳しい知り合いに聞いたところ,以下のものを薦められました。

項目
メーカー,品名,サービス名
推薦理由
ノートパソコン

富士通
LIFEBOOK UH90/J3 FMVU90J3H

超軽量でAI処理も得意な高性能ノートパソコン。メモリ、ストレージともにビジネスには十分な性能。高速なWi-Fi 7にも対応している。OSはWindows11。永続版のMS Office (Word, Excel, PowerPoint)もインストール済みですぐにビジネスで使用可能。

プリンタ EPSON インクジェット複合機
PX-M6711FT
ネットワーク対応で高速印刷が可能。スキャナもついており,単体でカラーコピーにもなる。エコタンク方式で印刷コストも安い。A3ノビにも対応。今回は1台だけ導入。
ウィルス対策ソフト キヤノンITソリューションズ
ESET HOME セキュリティ エッセンシャル(カードタイプ)

ウィルスの検出率が高く,パソコンへの負荷も少ないことで有名。パソコンの台数分必要。複数年のものが安いが2年目以降に台数変更などもあるので,今回は1年版にする。取引先から1台用が税込1,380円で購入できる。ただし,5台用の割引パックもあるので,5台用と1台用を組み合わせて無駄なく購入。

インターネット接続

QTNet BBIQ 1ギガコース
(5台以下なら)プラスタイプ
(6台以上なら)オフィスタイプ

高速かつ安定した光ファイバーのサービス。回線とプロバイダーが一体なので,契約や管理が楽。各種割引は利用しない。開通工事は割高な土日祝ではなく平日を予定。

無線LANルータ

バッファロー
AirStation WXR9300BE6P
インターネット回線接続用。有線,無線ともに高速通信が可能。選定パソコン同様,高速なWi-Fi 7に対応している。ハイパワーなので,支店内なら十分電波が届く。

注)ウィルス対策については,プロバイダが提供しているものやパソコンに初期導入されているもの(期間限定)を利用した方がいい場合があるが,今回の課題では別途上記の製品を購入,運用する条件で作成すること。

Step 1:エクセルで費用算出用ブックの作成

知り合いが途中まで作成してくれたブック(pcintro25.xlsx)を完成させる。

  1. "詳細"シートの黄色のセルにはメーカーなどのURL(ウェブサイトアドレス)や実勢価格を調べて入れる。インターネット接続はBBIQのホームページから,他は価格コム(https://kakaku.com/)の最安値を調べて入力。プリンタトナーやメディアなどの消耗品は除く(省略)。設置費用,送料,振込手数料も含まない。
  2. "総コスト"シートのオレンジのセルには関数や式などをいれて,導入台数や調査価格を変えると自動的に計算するようにする。

     考え方のヒント:導入台数 Nの場合(1年目)

    導入価格(1台用)  A
    導入価格(5台用) B

    費用=(Nを5で割った商)×B+(Nを5で割った余り)×A

    ※ 商や余りは関数を使う。関数の挿入ボタン fx から"関数の検索"で検索できる

Step 2:添付資料用の仕様書PDFの作成

  1. パソコン,プリンタ,無線LANルータの仕様書をメーカーのホームページからPDFで出力(プリンタで Adobe PDFを選択。2ページで1シートになるよう 設定)。今回はブラウザでChromeを使う。
    ページ内で右クリック → 印刷 → 詳細設定 → 1枚当たりのページ数を"2"に → 印刷
  2. Acrobatで開いたら
    ページサムネイルボタン → 回転,不要なページ(仕様書が書いていないページ)は削除
  3. 3つのPDFをAcrobatで1つのファイルにしてファイル名 specs.pdf で保存。
    ページサムネイルボタンのメニューから → "ページを挿入" → ファイル
  4. ブックマークの設定:ブックマークを設定したいページを表示し,"ブックマーク"ボタン → "新規しおりを追加" → "パソコン","プリンタ","無線LANルータ"のしおりを設定
  5. プロパティの設定:メニュー → 文書のプロパティ でタイトルを [機器仕様参考資料] に,作成者を自分の名前に設定

Step 3:パワーポイントでスライド作成

最低でも以下の内容のスライドを作成。スライドは追加提案を入れて8枚以内。ファイル名 24699pc.pptx (学生証番号+pc.pptx) で保存

追加の提案の例:パソコンを○○にすれば,****ができるようになる,他に○○を追加すれば****のように便利になる

追加の提案がない場合はスライド6枚以内。 よほど余裕がない場合を除き,なんらかの追加提案をおこなうこと

パワーポイント作成のコツ

パワーポイントの超基本

  1. スライドの デザイン→テーマ を決定(後からもできるが,レイアウトの調整が必要になる)
  2. タイトルなどを入力
  3. ホーム→スライド→新しいスライド で新しいスライドを挿入
  4. タイトルや図形などを編集 (あとは3,4を繰り返す)

Step 4:3つのファイルをZIP形式で1ファイルに圧縮し,メール送信

エクセルのブック,PDF,パワーポイントのデータをZIP形式で圧縮する。
複数ファイルを選択し,右クリック → 送る → 圧縮(zip形式)フォルダ

ファイル名は学生証番号(例:23599.zip)。授業用のメール(adp24@edu.k-kentan.ac.jp)にビジネスメールとして送信。

基本は『三段構成』――今さら聞けないビジネスメールの書き方 - はてなブックマークニュース:
https://hatenanews.com/articles/200912/618

ビジネスメールの基本の書き方&マナーまとめ【シチュエーション別例文つき】 | 新卒内定・仕事 | 仕事全般 | フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口:
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/40095

社内メールの書き方と基本マナー【例文付き】 | 新卒内定・仕事 | 仕事全般 | フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口:
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/47511

テクニック集|ビジネスメールの教科書:
https://business-mail.jp/mail-writing

タイトル:パソコン,ブロードバンド導入計画 (専攻,番号,名前)

本文:支店長宛のメールとして作成 (プレゼン,追加提案の内容も簡潔に入れること)

添付ファイル:作成したZIPファイル(エクセル,PDF,パワーポイントのデータを圧縮したもの)

7/22もしくは7/29の授業終了までに提出。(3つのデータが添付のZIPファイルに入っていることを教員が確認したら提出完了)
どうしても7/29に終わらない場合は8/5に補講をおこなうので,その日に提出。